2008年10月アーカイブ

10月30日、政府が追加経済対策を決定しました。
世界的な金融不安、景気減速に対応するため、
27兆円規模の対策がとられることになりました。

「生活対策」と名付けられた今回の対策。
家計への支援策として打ち出された主な内容は、

・生活支援定額給付金(仮称)の給付
・子育て応援特別手当の支給
・雇用保険料の引き下げ
・住宅ローン減税延長、税額控除可能額の引き上げ
・証券優遇税制

などなど。
この裏で、最短で3年後に消費税引き上げの可能性が示唆されており、
一見いいことづくしな対策案にも、消極的な見方が出ています。

これらの経済対策の中で、歓迎する声が多かったのが
高速道路料金の引き下げです。
「車離れ」が進む中、旅行会社や観光地は苦しい状況にありましたが、
ここのところのガソリン価格下落と高速道路料金引き下げの相乗効果で、
巻き返しに期待がかかっています。

運輸・物流業界からも歓迎の声が多い一方、
「ありがたいけれど、高速道路より影響が大きい
ガソリン代の政策的な引き下げを検討してほしい」、との声も。

ガソリンにかかる税金は、
ガソリン税の上にさらに消費税がかかる「二重課税」状態となっており、
このあたりの改善も、この機会にこそ・・・と願う次第です。

原油価格が急激に下がり、ガソリンの店頭価格も下がっています。
10月29日、石油情報センターがまとめた調査によると、
10月27日時点のレギュラーガソリン店頭価格は、
全国平均で、1リットルあたり151.3円。

ガソリン価格が下がるのは、これで12週連続。
151円台まで下がるのは、
暫定税率が執行した4月を除けば、約8ヶ月ぶりです。
今年8月初めの最高値185.1円に比べると、
313.8円、約18%の大幅安。
首都圏などの販売激戦区では、既に130円台が中心になっているとか。

ガソリン価格だけを見れば嬉しいニュースなのですが、
世界的な経済不安の真っ只中にある今、
諸手をあげて喜べないのが正直なところです。

ホンダは低公害型クリーンディーゼル車の投入計画の見直しを行い、
当初2009年に日本とアメリカで発売する予定だったのが、
2010年以降に先送りとなりました。
排ガスの浄化に使う触媒のコストが高く、
車体価格を引き下げることが難しいという要因から、とのこと。

世界経済の変調により、低価格車への注目が高まっており、
ガソリン車との価格差を縮められない限り、
発売後の良い結果は望めない、ということと、
現状、以前に比べてガソリンと軽油の価格差が縮小しているため、
ディーゼル車の経済性が訴えにくくなっているようです。

ホンダの決断を外から見ると、経済の変調が一時的に
エコカーの発展にストップをかけた形になってしまいましたが、
中長期的にディーゼル車の需要は拡大することを予測し、
さらなる低コスト化を目指して開発が進められます。

今はガソリン価格の低下を前向きに捉えて、
コツコツ楽しく節約しつつ、乗り越えていきましょう!

昔の自動車と最近の自動車を見比べると、気づくことがあります。
とても単純な変化、「ボディの形状」です。
今は丸っこくて滑らかな形をした車が多いです。
これは、単なる流行ではありません。

ボディの形は、その自動車が使われる用途によっても異なりますが、
現在は空気力学も重視して設計されています。
自動車の走行を妨げるものを「走行抵抗」といい、
走行抵抗には、「転がり抵抗」と「空気抵抗」があります。

前者は主にタイヤの変形によって発生し、
これを抑えるために大切なのが、タイヤのメンテナンス。
後者は、車が空気にぶつかる際の摩擦と、
前方の空気を推すことで発生する圧力などです。
これを抑えるための工夫が、ボディの設計に施されています。

抵抗が大きいほど、走行に必要なエネルギーは大きくなり、
燃費が悪くなります。
滑らかな流線型のボディは、空気抵抗を減らし、燃費を良くします。
新幹線の車体は、空気抵抗を減らしてスピードを上げるために、
細く滑らかに進化していますよね。

また、自動車を真正面から見た面積(前面投影面積)が小さいほど
空気抵抗は小さくなりますが、
あまり小さくなりすぎると、摩擦力が低下しすぎて、
駆動力や制御力が十分でなくなるため、
綿密な計算が成されているのです。

機会があれば是非、エコカーとして発表されている新型車や、
ショーなどで展示されている未来型の自動車を見てみてください。
タマゴ型、カプセル型の車がたくさん見られます。

10月2日から19日まで、フランスで開催された「パリモーターショー」。
世界の自動車メーカーが、CO2排出量を削減したエコカーを発表しましたが、
主力はやはりハイブリッド車。
各社出展のハイブリッド車は以下のとおりです。

ホンダ 5人乗り乗用車「インサイト」。システム小型化で生産コストを削減。
トヨタ自動車 「レクサス」ブランドのクロスオーバー車に搭載。
ダイムラー メルセデスベンツ「S400」。高性能リチウムイオン電池を使用。
BMW SUV(多目的スポーツ車)「X6」、最上級「7シリーズ」に搭載。
ルノー ディーゼルエンジンのハイブリッド車「オンデリオス」。デザイン重視。
シトロエン 未来型コンセプト車「プロローグ」。
プジョー 各クラスの車種に搭載。
起亜自動車 小型SUVに搭載。

世界じゅうの自動車メーカーが一斉に注目しているエコカー。
中でも、実用化から更なる普及の段階に進んでいるハイブリッド車は、
急加速で発展を進めています。

ここの所、経済状況の悪化で、
自動車業界には特に暗い影が見え隠れしていますが、
今年で110回を迎えたパリモーターショーは
そんな重い空気を吹き飛ばすくらいの盛り上がりだったとか。

2009年開催、第41回東京モーターショーのテーマは
「クルマを楽しむ、地球と楽しむ」。
環境、景気、ガソリン高・・・いろいろな不安要素がありますが、
車のある生活は、本来とても楽しいもの。
エコに節約、できることはどんどん実践して、
どんなときでも賢く楽しく、車とお付き合いしていきたいものです。

次世代エコカーとして期待され、開発が進められている、
燃料電池自動車や水素エンジン自動車。
双方の燃料である水素を供給する「水素ステーション」が、
福岡市と北九州市に設置される運びとなりました。
自動車メーカーなどが、福岡市⇔北九州市間の約80kmで
走行実験を行えるようにすることが目的。

福岡市には2009年9月までに、
北九州市には2009年6月までに設置を予定しています。
福岡市の方は、水に電気を流して水素を得る「水電解方式」を、
北九州市の方は、製鉄所などの製造工程で発生する水素を
パイプラインで供給する方式をとります。

水素ステーションは現在も各地に点在していますが、
今回、福岡市と北九州市に設置されることには、特別な意味があります。
それは、福岡県が民間企業などと協同して行うということ。
自治体による水素ステーションの設置は、全国で初めてのことです。

ほとんどの消費者が、ガソリン税の使われ方に疑問を持っています。
国や地方が、必要のない道路や橋の建設などではなく、
自動車とエコの発展に積極的に関わりを持つことは、
好ましいことだと思います。

※燃料電池自動車
酸素と水素が結びつく化学反応で電気を取り出しエネルギーとする。
排出するのは水だけ。反応が穏やかで振動や騒音が少ない。

※水素エンジン自動車
水素に点火して爆発させて、爆発する力をエネルギーとする。
現行の実験では水素を直接供給する方法が取られているが、
最終目標は、水から水素を取り出すところから自動車内部で行い、
水を燃料とする、というもの。

トヨタ自動車が、来たる11月20日に
超小型の新型車「iQ(アイキュー)」を発売します。
排気量1000cc級のエンジンで、軽自動車並の燃費性能とか。

エンジンルームやエアコンを小型化した「iQ」の車体は全長3メートル未満。
超小型ながらも、タイヤの位置をずらすなどの工夫で、
大人3人、子供1人が乗れるようになっています。

合計9つのエアバッグで安全性も抜群。
音を遮断しやすいガラスで、静かな社内環境を実現。
車内証明は、消費電力の少ない発光ダイオード(LED)を使用して、
燃費向上を後押ししています。

気になる価格は140万~160万円。
100万円前後の最低価格と低燃費を誇る、
同社の「ヴィッツ」、「パッソ」と比べると割高ですが、
それに見合う高性能を持っています。
iQの燃費性能は、ガソリン1リットルあたり23キロメートル。
同じエンジンを搭載する「ヴィッツ」を、1キロメートル上回っています。

低燃費エンジンの小型車は、
今やエコカーの代名詞となったハイブリッド車と同じように需要が高く、
価格も手頃であることから、
より多くの消費者にとって身近なエコカーであると言えます。

まだまだ高価なハイブリッド車、電気自動車等の開発が進む一方で、
リーズナブルな小型エコカーが増えていくのは、嬉しいことです。

自動車が走るために重要な役割を担うタイヤ。
車が地面と接している部分はタイヤだけですから、
タイヤの良し悪しは、車の走行の良し悪しに直結します。

タイヤの空気圧を高く保つと、燃費が良くなるといいます。
タイヤの空気が抜けた自転車をこぐのは非常に苦しいものですが、
自動車も同じで、空気が十分に入ったタイヤで走った方が
エネルギーの消費は少なく済みます。

このことを、自動車整備士の門倉氏は、
アイススケートを例にとって説明しています。

普通の靴で氷の上に立つより、
細い刃の付いたスケート靴で立つ方が、よく滑ります。
地面と接している面積が少ないほど、物はよく滑ります。

よく滑る=移動しやすい=エネルギーの消費量は少ないということ。
タイヤの空気圧が高いほど、地面と接する面積が少なくなり、
移動に要するエネルギーも少なくなります。
あまり滑りすぎても危険なので、タイヤには複雑な溝が刻まれて、
接地面積が調整されています。
 

今、タイヤを製造している会社のいくつかが、
燃費改善に役立つ「エコ型タイヤ」の開発を進めています。
横浜ゴムは、ゴム成分を工夫して燃費を4%程度改善し、
すり減った表面を張り替えて再利用することもできる
トラック・バス用タイヤの全国発売を、2009年に予定しています。
乗用車用のエコ型タイヤが発売される日も遠くはないでしょう。

また、タイヤの状態を良好に保つことは、
燃費面だけでなく、安全面でも、とても重要なこと。
定期的なチェックとメンテナンスを行いましょう!

停車時にエンジンを止めて無駄なエネルギー消費を防ぐアイドリングストップ。
エコドライブの中でも、技術を必要とせず手軽にできて、
なおかつ、効果も非常に高い。(参考記事はコチラ
だけど、信号待ちのたびにエンジンを止めるのはやっぱり面倒だし、
なんとなく実践できずにいる・・・という方は多いはず。

2009年、三菱自動車が欧州で「アイドリングストップ車」の販売をはじめます。
アイドリングストップ車とは、停車時にエンジンを自動停止させて
燃費効率を高める車です。
独自のエンジンの制御システムを活用し、
信号待ちなどの際にブレーキを一定時間踏み続けるとエンジンが自動停止。
発車時には操作をしなくても、エンジンが再起動。
自分で操作をするのが面倒でも、これなら楽にアイドリングストップができます。

これまでもアイドリングストップ機能を持った車はありましたが、
一般的にはトラックなどの大型商用車がほとんどでした。
今回、アイドリングストップ機能が搭載されるのは、欧州仕様の小型車「コルト」です。
効率の高い直噴エンジンと組み合わせて、約一割の燃費性能向上を実現しました。

ハイブリッド車やクリーンディーゼル(低公害型ディーゼル)車など
いわゆる「エコカー」は、どれだけ燃費が良くても、
車体自体が非常に高価であるという難題を抱えています。

「誰もが乗りやすい、リーズナブルなエコカーといえば、
現状では、軽自動車か低燃費エンジンの自動車(FitやVitzなど)でしょう。」
と、自動車整備士の門倉氏は言います。

「アイドリングストップ機能を持つ低燃費エンジンの小型車が、
リーズナブルな価格で売り出されれば、ハイブリッドやクリーンディーゼルを
遥かに凌ぐ人気になるんじゃないでしょうか。」

今回のコルトが欧州で成功すれば、
新しいエコカーが日本に上陸する日も近い!

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ガソリン節約方法、エコドライブ、車のメンテナンスetc... ガソリンと車の問題、そして最新のガソリン・車情報をお届けさせていただきます。
[監修] 自動車整備士 門倉孝二氏
[関連サイト]ガソリン代 節約術  ガソリンカードランキング

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